大喜利発射台 | |||
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お題 | |||
最近眠れない人が病院で言われた、とんでもない診断結果 | |||
順位 | 得点 | 投票 | 作品 |
1 | 59 | ○ | 休息とかないです、電信柱ですあなた |
2 | 54 | ○ | あなたの体は鞄に近づいてる |
2 | 54 | ○ | 悔しいと思うけど、床を買うの決定 |
4 | 53 | ○ | 要はコンビニみたいなもので我々は助かってる |
5 | 50 | ○ | 昔のもの使いなさい、ミシンとか |
6 | 46 | ○ | 周りの人の匂いがする |
6 | 46 | ○ | 脳が、良い時の二次会です |
8 | 45 | ○ | 座ってる場合じゃない、君は相当落ちこぼれている |
9 | 44 | ○ | リモコンが握れる手の形をしてない |
10 | 42 | ○ | わざとでいいので怪我をしてみてください |
10 | 42 | ○ | あなたはお尻で90%だ |
10 | 42 | ○ | 家に裏切り者がいますよ |
13 | 41 | ○ | センスが無いのに、チャクラが暴れてる |
14 | 38 | ○ | 雄弁は銀、沈黙は金。 簪を取る。病院の無機質な清潔さが、五感を遠慮なく突き刺してくる。幼少の頃から、この空間が孕んでいる乾いた不気味さには、腰の引ける何かを感じていた。健康への脅迫、とでも言えば相応しいか。ただそんな白箱へと足を運ばざるを得ない状況に堕ちたのは、とある異常事態に依るものであった。最近ずっと眠れていないのを、どうしても解決したかったのである。どんなに強く目を瞑っても大きく呼吸をしても、意識が覚醒から逃れ得ないのだ。いまいち乗らない気分と疲れ切った体を乗せた車を走らせて向かったのは、橋田病院、とかいう角ばった建物であった。新しくできたというその院は、前述した不気味のイメージに違わぬ完璧な白さを保っていて、均衡は取れているはずなのに、どこか不安定に見えた。待合室での何を考えればいいのか分からない時間もなんとなく不快に感じられて、気分は沈むばかりだった。綺麗なのに不潔、そんな感触を抱いている自分に、一抹の面白さを感じるほどだった。やっとの思いで、この眠れない身体は診察を受けるに至った。そこからは覚えていない。心拍数がどうとか、呼吸がどうとかいう話があったような気がする。沢山の検査に案内され、そんなに酷い病気なのかと、高揚感というか優越感というか、そんな得意げな感情が、浮き上がってきていた。 胸が高鳴る。 じっと待った。雄弁は銀、沈黙は金。 「結果なのですが」 「はい」 「食べた物全部出てます」 「はい?」 「食べた物が全部出てますね」 「いや、え?」 「食べた瞬間、口から食べた物が全部出てます」 「え?」 「食べた物全部出てます」 簪を付ける。 簪が付かない。 簪つかない。 「え?」 「あの、昼ごはん、お友達と食べてます?多分そん時に、食べた瞬間喋っちゃってるか笑っちゃってるかで口からバァーッて全部出てますね」 簪つかない。 「バァーって?」 簪がつかない。 「はい、バァーって」 「バァーってですか」 「はい」 「簪がつかない」 「それ簪だったんですか?」 「え?」 「文房具かと思いました」 「え?」 「いや、ペンとかそういう物かと」 「沈黙は金」 「何ですか?」 雄弁は銀。 「あの、私はどうすれば」 「まずそれつけましょうよ」 つかない。 手がヌルヌルでつかない。 「手が」 「ヌルヌルですね」 「はい」 「恥ずかしいですね」 「沈黙は金」 「何ですか?」 簪がつく気配はない。 「では私も暇じゃないので、それでは」 「待って行かないで」 「なんでですか」 「これつけるの見てて」 「嫌ですよ」 「待って」 「それではまた」 「橋田さん」 「早乙女です」 目の前が真っ暗になった。あの男は、早乙女だった。 「あとあれ、“はしでん”です」 はしでんだった。はしでん。 「何なの、意味が分からない」 「誰の意味が誰に分かるかなんて、誰にも分かりませんよ」 「どういうことなの」 「それではまた」 「早乙女さん」 「早乙女です」 目の前が真っ暗になった。この男が橋田じゃないことより、この男が早乙女であることの方が、ただひたすらに悲しかった。私は泣いていた。男に泣かされるのはいつぶりだろう。ヌルヌルの簪も、一緒に泣いているように見えた。 家に帰ると突如、強い眠気に襲われた。久しぶりの眠気。やはりできる女は医者選びにも抜け目がないなとの満足を胸に、朦朧とする意識の中に沈んでいった。足拭きの冷たさが、すこぶる心地よかった。 |
14 | 38 | ○ | 脳に高校球児がいます、彼らの夏はなかなか終わらない |
16 | 37 | - | 顔が嘘つき |
16 | 37 | ○ | 世界一周旅行も、こういう所でつまづく |
18 | 34 | - | 家族に猫の世話任せてるでしょ、いになさい |
18 | 34 | ○ | 背高すぎ |
18 | 34 | ○ | 胃にヨッシーがいます、最近ウンチどうですか |
18 | 34 | ○ | お前の後ろで順番待ちしてる陰獣が臭い! |
22 | 33 | ○ | 正直者の末路 |
23 | 32 | ○ | かなりの確率で時計が読めなくなってるかもわからん |
24 | 31 | - | 改札にお金入れるんだっけ切符入れんだっけ |
24 | 31 | ○ | うちの病院CAさんも来るんだよねぇ、うん、その時に |
24 | 31 | ○ | 悪魔がテント張って、あんたを歓迎している |
24 | 31 | ○ | 駐車場に近付くと鼻歌が大きくなってる |
28 | 30 | ○ | 映画館に似てる |
28 | 30 | ○ | 計算まちがい |
30 | 29 | ○ | ガムの食べすぎね、小児科行ってください |
30 | 29 | ○ | 顕微鏡で見たら、ちょっとだけ死んでた |
30 | 29 | ○ | 脳に荒らしがいます。このお薬は荒らしに届く郵便だと思ってください |
33 | 28 | ○ | ノドから人んちの匂いします |
34 | 27 | ○ | 目の奥で鯉が泳いでて、常に口をパクパクさせてる |
34 | 27 | ○ | 誰が着ても面白い、それが体操服 |
36 | 26 | ○ | ダイソーがオシャレ志向になってきてから同じ症状の人が増えました |
36 | 26 | ○ | 「水着」を知らないし、太ってる |
38 | 25 | - | もっと働いてください、例えばパン工場 |
39 | 23 | ○ | 返してないお金とかあるでしょ |
39 | 23 | ○ | 腹だけ毛布掛けるのはモンゴルの血が騒いでる |
41 | 22 | ○ | 睡眠時に無呼吸のキチガイ |
42 | 21 | ○ | 脳からキノコが生えちゃってる |
43 | 20 | ○ | 涼しい顔したから、世界中の不幸が脳に詰め込まれた |
44 | 19 | ○ | あの仕立て屋よくないすよ、命を奪われている |
45 | 15 | ○ | 足首に酔っ払いが居座ってる |
45 | 15 | - | 自費出版『花束』を読んだ人の「あ?」が夜集まってきてる |
47 | 13 | ○ | 蝉の寿命の延ばしすぎです |
47 | 13 | ○ | ほぼウサギってわかってから、すごく悔しかったです |
49 | 9 | ○ | 土足の影から泥棒を疑いますね |
49 | 9 | ○ | 腰に缶をくくりつけて、登校班の気分になる |
投票して頂いた方 | |||
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