大喜利天文台 2部
お題
ファッションショーのモデルは笑ってはいけないが、
他にもこんなことをしてはいけない
サジットアポロさんの作品
 とある冬の日、有原ジュリアンヌはあの日々のことを思い出していた。
 19の時に彼女はモデルとしてスカウトされ、そしてその後すぐに彼女の初めてのランウェイが行われた。彼女はとてつもない緊張感に襲われていた。本番が近づくが緊張による震えはどんどん増していき、とにかく笑わずに歩ききろうと思っていたが、大観衆と輝くスポットライトを見た瞬間、彼女は泣き出してしまった。そして、

♪誰かの涙を救うためー
いざ行け我らがマモレウスー

一昔前の音楽が流れ出し、地下から巨大ロボットが競り上がってきた。そして彼女を抱き抱えながら、会場をめちゃくちゃにして去っていった。
 フォッフォッフォ説明しよう!!やつの名はマモレウス!可愛いモデルちゃんを守るために作り出された最強兵器なのじゃ!モデルちゃんの涙に反応していつでもどこでも現れるぞい!フォッフォッフォえへへへへへへへへ
 翌日、その博士は脱税で逮捕されたが、彼が捕まったくらいではマモレウスは止まらない。アイドルが泣いても

♪誰かの涙を救うためー
いざ行け我らがマモレウスー

子役が泣き出せば

♪誰かの涙を救うためー
いざ行け我らがマモレウスー

ぶりっ子タレントの嘘泣きにも

♪誰かの涙を救うためー
いざ行け我らがマモレウスー

 ...マモレウスによって確かに涙は無くなった。それでも涙があったからこそ成長できたことだってあったはずだ。私は...それを信じたい。だから私はマモレウスの秘密基地に向かった。マモレウスは怖いけど、私がやらないといけない。そう決意して私はマモレウスに話しかける。
「マモレウス、もう女の子の涙を救うのはやめて!」
「何を言いますかお嬢さん。私はこの世のために、Ladyを守るために行なっているのです。あなただって私に救われたでしょう?」
「確かに一度はあなたに救われた、でもあなたは間違っている。人間は涙や苦痛を乗り越えて成長するの、怒られることによって成長するの!」
「その結果がどうですかお嬢さん。なんでもやっていいと勘違いした老害どもによる闇がどんどん明らかになり、芸能界は徐々に衰退している。芸能界は変わらないといけないのですよお嬢さん。」
「芸能界は今変わっているの!女の子の涙を無くしても、それじゃ根本からは変わらないの!」
「ふっふっふ...わかりました。どうやら私がGood byeしないといけないようですね。これから芸能界がどのように変わるのか、とくと見させていただきますよ。それではお嬢さん、Good luck」

Byuuuuun(天井を突き破って宇宙へと向かう)

 彼女の必死の説得により、マモレウスは宇宙へと飛び立っていった。そして芸能界は反動のように女を泣かすだけの番組を作っては、謝罪会見を行うという負の連鎖が始まり、各家のテレビで鈴木福が泣いている写真が貼られるという社会問題に発展した。

 私は何を間違えたのだろう。いつの日かの後悔が今でも浮かんでくる。初めてのランウェイで私が泣かなければ、マモレウスを止めなければ、こんなことにはならなかっただろう。今のテレビはもう救えないのかもしれない。それでも、私はこの業界に居続ける。

♪誰かの涙を救うためー
いざ行け我らがジュリアンヌー

女の子の涙を、救うため。
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2点チャンス
2点フォークソング研究部
2点はさまり
3点ゆうとってゆうとるやん
3点エビサワ
2点モモス
2点セブ牛
3点じゃん
2点ふれあい
2点祭囃子