大喜利天文台 2部 | |||
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お題 | |||
全然卵を産まないニワトリの様子 | |||
順位 | 得点 | 投票 | 作品 |
1 | 114 | ○ | 後ろで手を組んでるから、スタッフと間違われてる |
2 | 107 | ○ | 顔を完全に沈めて水を飲んでる |
3 | 98 | ○ | 裁判所にいて、何の証拠にもなってない |
4 | 95 | ○ | 強烈な思い出があり、それに縛られている |
5 | 90 | ○ | シーソーに乗せたら下がるとき小さく鳴く |
6 | 88 | ○ | 上がってるエレベーターの中で羽ばたいてる |
7 | 87 | ○ | 銃声が聞こえたのにタバコ吸ってる人に近づいた |
7 | 87 | ○ | 仲間を持っていかれて、咳みたいに鳴いた |
7 | 87 | ○ | お腹を隠していて、こっちも緊張してくる |
10 | 85 | ○ | 家族と言ってくれたマジシャンが「失敗」として紹介した |
10 | 85 | ○ | 2023年、不意に訪れたかつてない卵の価格急騰は結局その年の間には終息せず年を越し、翌年の4月になった今も解消の目途はたっていなかった。 その原因は単純明快で、鶏たちが突如、卵を産まなくなったのだ。 餌も食うし、体調も問題ない。だが卵だけなぜか産まない。こんな事態が私だけでなく、全国の様々な養鶏家の間で発生している。学者提案の様々な施策、更なる環境改善を行っても何一つ変わらない。原因不明のこの自体に、私たち養鶏家は頭を抱えるしかなかった。 しかし、転機は突然やってきた。 先月末、海外で暮らす息子から4月の中頃に日本に帰るというメールが届いた。なんでも「久々にまとまった休暇が取れたから、朱里とゆうも一緒に顔だけでも見せに行きたい」とのことらしい。ゆうというのは彼らの娘、私たちからすれば初めての孫で、会うのは2年ぶりになる。その時はまだ赤ちゃんだった。 せっかく久しぶりに息子家族が来るのだから、確かに今の経営状況は厳しいが、お年玉もかねていくらかは包んでやりたいのが親心というものだ。私と妻は、二人からゆうちゃんにということでお年玉を渡すことにした。最近の日本のこの状況は息子の耳にも届いているらしく、去年の末頃から、仕送りの額がかなり増えた。心配をかけてばかりで、情けない。 財布の中からできるだけ綺麗な一万円札を選んで封筒に入れる。財布の中を見てみると、福沢諭吉に混ざって一枚だけ、渋沢栄一がいた。そういえば息子たちは、渋沢栄一になってからの紙幣はまだ見ていないのか。紙幣は変わっても、状況は変わらない。手の中の渋沢栄一と、何食わぬ顔の鶏を見比べながらそう考え―――― その時だった。ふと目をやったその時、鶏が卵を産んでいたのだ。昨日まで一年近くに渡り、一切生む様子がなかったのに、なぜ? 更に近寄ってみる。するとまた産んだ。しかも二つも!周りの鶏たちの様子も見てみる。そして驚いた。全ての鶏が卵を産んだり、あるいは射精したりしているではないか。一見して卵を産んでいないように見えた鶏たちも、近寄ってみると同じように一気に卵を産む。いったい何があったのか、今、なにかきっかけがあっただろうか……? まさか、と思いながら、私は新紙幣を取り出し、鶏たちに向けて渋沢栄一の肖像を見せた。その途端、彼らはまるでマシンガンのように大量の卵を産んだり、ものすごい量・速さの射精を始め、よけあぐねた私は顔射されてしまった。こんなうれしい顔射は、生まれて初めてだった。 その後の養鶏業の復活は目覚ましいものだった。私はすぐに仲間たちにこのことを伝えると、最初は半信半疑だったが、翌日にはゴキゲンな様子の電話がかかってきた。それから一週間経ったあたりでこの超常現象を聞きつけてやってきた地元の新聞社によってまず報道され、地元中で歓喜の声が上がり、そして次第にメディアにも報道されるようになって、ついに全国で卵不足は一気に解消されたのだ。一時は600円台に迫ろうかという所までいった卵1パックの値段は、全国の養鶏家が小屋に渋沢栄一の肖像画を飾るようになったころには、100円かそれ以下で売られるようになった。さらにはなんと渋沢栄一を見た雄鶏の射精の瞬間を収めたYouTube Shortsも若者の間で流行するようになったのだ。 なぜ渋沢栄一なのか、それについては今もわかっていない。しかし渋沢栄一が養鶏業を救ったのは紛れもない事実である。かつて日本で初めての銀行を設立した日本経済の父でもある彼は、今や鶏たちの性欲を取り戻した、全てのひよこの父でもあるのだ。 あれから数年が経った。あの発見のその後の私は、先日実用化された、鶏に打つことで常に虹彩に渋沢の顔が映し出される新薬、その立案者として一躍有名人となった私には、講演の依頼が殺到している。 今日の講演先は一橋大学。渋沢栄一が設立に携わったことでも知られる。身の引き締まる思いだ。 大学へ向けて車を走らせる道中、後部座席で『論語と算盤』を読む妻の傍ら、ポンポン、ビュルビュルと小気味よい音が流れる。信号待ちで後ろに目をやると、鶏たちが車の揺れで素股みたいになっていた。今夜は久しぶりに妻を抱いてやろう、そう思った。 |
10 | 85 | ○ | シェフ達に囲まれても、脚でリズム取ってる |
13 | 82 | ○ | 洞窟にいるつもりで、ぬるい水飲んでる |
14 | 81 | ○ | 探偵の格好で図書館をぐちゃぐちゃにした |
15 | 80 | ○ | 山の頂上で、しぼんだ風船に追いかけられてる |
16 | 79 | ○ | 外国人通ったのに尻ついて座ってる |
17 | 78 | ○ | ドーナツを踏んでしまって飼い主にファックと言われている |
17 | 78 | - | 思ったことないだけでいつでも恥ずかしくなれる |
19 | 77 | ○ | 頭にベレー帽乗せて忙しそうにしてる |
19 | 77 | ○ | テントを突き破ってからずっと人のふりしてた |
21 | 72 | ○ | 口にガム入ったわと言って、2度と帰ってこない |
22 | 71 | ○ | ホットケーキを焼く匂いを、よきかなと思っている |
22 | 71 | ○ | 「これは…w」という呟きで朝を知らせるので町中の働き者に嫌われている |
24 | 69 | ○ | 行きたい県に行って何も起こらない |
25 | 66 | - | 積極的にFAX取りに行ったりする |
26 | 65 | ○ | 夜とか好きですよ、子供がシール貼ってこない |
26 | 65 | ○ | 職場に連れて行かないと、探してガラスを食べようとする |
28 | 64 | ○ | 最初は白い葉っぱだった |
29 | 63 | ○ | 屋根の上で全体を見ている |
29 | 63 | ○ | 穴掘ってるところを見られて小さくなる |
29 | 63 | ○ | 体力が無くて、完全になんとかなってる |
32 | 62 | ○ | 腹から落ちるズッコケで笑いを取っている |
33 | 60 | ○ | 天気が良い日に外に出ようとする |
34 | 57 | ○ | 自分の糞を嗅いで540度首を回転させる |
34 | 57 | ○ | 自分はまだ沖縄にいると思い込んで頭の上に座ってた |
36 | 55 | ○ | ウンコみたいなイルミネーションには、自分が欠けていると思ってる |
37 | 54 | ○ | 血のにじむような努力の末、驚いた顔が上手くなった |
37 | 54 | - | 黒酢とか試してみる |
37 | 54 | ○ | ありったけのエサを見せてから、寝不足が悪化してる |
37 | 54 | - | 「Java」ってはっきり言った |
41 | 53 | - | 餌の食感楽しんでてそれどころじゃない |
41 | 53 | ○ | 口開けたまま踏ん張ってるフリしてる |
43 | 51 | ○ | 終わった人と言われている |
43 | 51 | ○ | バス停の前でタクシーを教えてる |
43 | 51 | ○ | 苦しむように光り、電球として語り継がれた |
46 | 50 | ○ | 朝に大声で鳴くとそいつだけオバサンに蹴られる |
46 | 50 | ○ | 人間でいう何処でもない部位を、見せつけるように楽しむ |
48 | 48 | ○ | 鏡に何羽も映して、1番待てなかったやつを自分にする |
48 | 48 | - | ルイヴィトンを万引きして帰ってきた |
48 | 48 | ○ | わかりやすい位置にキスマークを付けてる |
51 | 47 | ○ | 壊れたデジタル時計を丸くしている |
52 | 46 | ○ | 箸置きにしてみなと、ゆっくり羽根開く |
53 | 45 | - | 受験勉強からちょっと休憩中かな |
54 | 43 | - | 数の子を見せるトレーニングを市は許可してない |
55 | 42 | ○ | 気分上げたいとき家にバスを突っ込ませる |
55 | 42 | - | 居ないのを見計らってジャンプをつついてる |
55 | 42 | - | 一方、半開きの手紙から湯気が |
58 | 38 | ○ | 餌やりの時間に遠くの方で風を感じていた |
58 | 38 | ○ | 取材を受けた後、中華鍋に乗せた |
58 | 38 | - | 柱に威嚇した後、ようやく小さい枕をつくる |
61 | 37 | - | 砂山からトサカ出てる |
62 | 36 | ○ | カレンダーで大安の日を探している |
63 | 33 | - | 日高屋のポスター見て鼻息荒い |
64 | 31 | ○ | ギターを枕に河原に寝そべっている |
65 | 29 | ○ | 動きが止まっている瞬間このことについて考えている |
65 | 29 | - | 吊るした日に晴れたことから、八百屋で高値にされてる |
65 | 29 | ○ | 光の当たり方でトサカがパトランプに見える |
65 | 29 | ○ | 何か見たいんでしょと、アイスの滝をくぐる |
69 | 28 | ○ | テレビの音が聴こえない夜、首まわしてケージ噛む |
70 | 26 | ○ | お叱りのガチに関して心からお悔やみ申し上げてる |
70 | 26 | - | 産みましたら、こちらで回収させていただきます 死神 |
72 | 24 | ○ | 穴があったらからあげになりたい |
73 | 23 | ○ | どの子だったっけ? |
74 | 22 | - | バラバラ感がない |
74 | 22 | ○ | まだ家賃5万のところでいいや |
76 | 21 | - | 部屋の大きさが分かった瞬間、やっちゃいなよYOUと言ってた |
77 | 20 | - | 転生して性業界で最強になった |
77 | 20 | ○ | トサカにアイロンかけてる |
79 | 19 | - | 木村拓哉に見守られてる |
79 | 19 | ○ | 夜抜け出して羽ばたく練習をしている |
81 | 16 | ○ | いろんな電柱に痰を吐いて犬のナワバリをかき消してく |
82 | 12 | ○ | フライパンの上で笑顔を浮かべているから、そっとしておこうという教訓が生まれた |
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