大喜利天文台 | |||
お題 | |||
画像で一言 | |||
サメVS巨大タコスさんの作品 | |||
男は元サッカー選手の作家だった。自身の半生を書いた小説が実写化されると聞いて、喜んで現場に向かったのだった。男の心はドリブルでシザースを決めるようにわくわくしていた。 現場につくと男の心はズダズダに切り刻まれた。あまりにもひどい出来に思えたのだ。 「なんなんだこれは!」と男が叫ぶと、若い助監督が飛んできた。 「どうされたんですか」 「ひどい!ひどすぎる!なんだこの現場は!」 「何って、怪我で選手生命を絶たれた主人公が、酒に溺れて、一人で自堕落な生活をする場面じゃないですか」 「安っぽすぎるぞ、安すぎる!!」 「ちゃんと酒に溺れているじゃないですか」 「空き瓶の数が少なすぎる!4本はハメを外した中間管理職の量だぞ!アル中をなめるな」 「ウィスキーも置いてあるじゃないですか」 「申し訳程度に隅に置くなよ!アル中まんだらだったらウィスキーは中央にあるのが相場だからな!!」 「はあ」 「それに何だよこの暖炉、火ついてないじゃないか!」 「これは精神的に追い詰められて、火を起こす余裕もないことを描写しようと」 「だったらもっとかつては使われてましたよ感は出せよ!!未使用感がすごいんだよ!蜘蛛の巣を寄越せ!!」 「でもかつての有名選手の部屋ということで豪邸っぽい雰囲気はあるでしょ」 「どこがだよ!住宅展示場感しかねーよ!!」 「白い部屋に高級感あふれるソファ、観葉植物…」 「大量生産のソファだろ明らかに!!観葉植物も今朝、不動産屋の若い社員が霧吹きかけときましたよ、という光景が目に浮かぶねぇ!!」 「俳優の演技も素晴らしくて、アル中の小汚い感じとか」 「小綺麗そのものじゃねーか!!白シャツは爽やかだろ」 「無精ひげもあって」 「眉毛からこめかみまで整えられてるじゃねーか、この髭は一つまみのワイルドさしか表現してないからな!!」 「でもサッカーボール…」 「一番がそこだよ!!この今朝百円均一で調達しましたみたいなサッカーボールがよ!サッカーボールがなきゃ何の話か分からないんだからよ、せめてそこだけ頑張れよ!!!」 「……」 「……」 「……言い終わりましたか」 「照明が明るすぎる!!」 | |||
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点 | 名前 | ||
2点 | RANRANRAN | ||
2点 | 小粒庵 | ||
2点 | しろねこ | ||
3点 | 魂の裏切りの夜 | ||
2点 | びろびろーん | ||
2点 | カーテンは夜ひらく | ||
2点 | harvest | ||
2点 | ぴよはる | ||
2点 | みささぎ | ||
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