大喜利天文台
お題
野原しんのすけがみさえのことを「みさえ」と呼ばなくなった理由
とりふぐさんの作品
野原ひろし(35歳)

あれはある秋の日だった
仕事を終えて家に帰ると家が真っ暗だったのだ

おかしい…
慌てて携帯を見る
着信はないようだ

待てよ、今日は…

そうか、結婚記念日だ!
もしかしてサプライズか?

そっと玄関の扉を開けてみる
…開いた!

「おい、みさえ!しんのすけ!」

…反応はない

「誰か!いないのか?!」

やはり反応はない

違う…
出ていったのか…?
俺がなにか下手こいたのか…?

そうつぶやいた瞬間、電気が付き聞き覚えのあるBGMが流れてきた

デデデンデデデンデデデンデデデン♪
デデデンデデデンデデデンデデデン♪

そこには変わり果てた姿のみさえがいた
いや、みさえではない、よしおだ

「家に帰ったら♪よしおが踊ってる♪」
「でもそんなの関係ねぇ」
「でもそんなの関係ねぇ」

そう、みさえはよしおウイルスに侵されてしまったのだ



…あれからちょうど10年

今日、しんのすけは結婚する

「よしおが母親だ、でもそんなの関係ねぇ」
◆この作品へコメントを投稿できます。
お名前:
コメント:
名前
2点アガリブル
3点相称
3点びろびろーん
2点エコノミー
2点モモス
2点pokopoko